2013年12月20日金曜日

「ダメなやつをどうしたらいいか」という営業リーダーへの回答

 

 
 
経営者や営業リーダー向けのセミナーで
 
 
 
リクルート流3H方式 「ほめる はげます 話し合う」(頭文字のHが3つで3H) 
 
 
 
という話をします。
 
 
 
要するに
 
 
 
  部下の結果を責めるよりも、できたことを褒めよう
 
 
 
ということです。
 
 
 
すると、これに違和感を持つリーダーが必ずいるんですね。
 
 
 
「庄司さん、そうは言うけれど、どうしようもない失敗を繰り返すような部下がいるんですよ。
 
そういうやつはどうすればいいんですか?」
 
 
 
という質問をする人が必ずいます。
 
 
 
なぜ、こういう質問をする人が多いのか不思議に思っていました。
 
 
 
先日、333営業塾代表世話人の森川さんと話をしていて、その理由が分かりました。
 
森川さんが「でも、こんなタイプのダメなやつもいるけど、そういうのはどうするの?」
 
としつこく聞いてくるので、分かったんです。
 
 
 
そのようなリーダーは、そもそも大前提が違っていたのです。
 
 
 
 
 
●リーダーの使命は何なのか?
 
 
 
結論を言ってしまうと、リーダーの使命を何と捉えるかに、違いがあったのです。
 
 
 
どんな仕事でもチーム(組織)でやるからには、リーダーの使命はただ1つ。
 
 
 
それは、
 
 
 
力を合わせてチームの目標を達成すること
 
 
 
です。
 
 
 
ところが、わたしのいうことに違和感を持つリーダーは、この大前提を忘れてしまっているか、
 
はじめから意識していないようなんですね。
 
 
 
 
 
●8割を何とかするのがマネジメント
 
 
 
何度言っても同じ失敗をくり返すような人がほんとうにいたとして、
 
そこにパワーをかけるのがリーダーの仕事ではありません。
 
 
 
だって、その人をなんとかすることでチームの目標は達成できるでしょうか?
 
 
 
プロ野球やサッカーの監督のことを考えてみてください。
 
 
 
彼らの仕事は、今いる選手をやりくりしながら、最大限の力を引き出してチームを勝たせることです。
 
 
 
埋もれている選手の才能を引き出して戦力化しようとすることはあっても、
 
ダメな選手につきっきりで、せめて並の選手レベルにしようとするなんてことはないですよね。
 
 
 
あくまで、使命はチームの目標の達成。
 
 
 
部下の育成は、その使命を果たすための手段の一つです。
 
 
 
わたしの感覚では、
 
 
 
  1.どんな環境でも自力で道をつくれる人が1割、
 
  2.ある程度道をつくってあげれば力を発揮できる人が8割、
 
  3.道があっても力を発揮できない人が1割
 
 
 
です。
 
 
 
これも営業マンが大勢いればの話で、わたしは5人から10人前後の営業チームを
 
相手にすることが多いので、その中では1も3もほとんど出会うことはありません。
 
ほとんどが2です。
 
 
 
わたしがお話ししているのは、チームの目標を達成するために
 
 
 
  8割に該当する人たちを、いかに高いレベルで戦力化するか
 
 
 
ということなのです。
 
 
 
そのためには、結果を責めるのではなく、途中でできたことをほめながら次の課題に
 
チャレンジさせるというのは非常に有効な手法なのです。
 
 
 
前述の3H方式「ほめる はげます 話し合う」はその手法を象徴化した言葉です。
 
 
 
●欠点に目が向くのは?
 
 
 
ところが多くのリーダーは営業活動のほとんどを個人まかせにして結果だけを
 
見ているために、おのずと結果の悪い人にばかり目が行きます。
 
 
 
1の人に対しては何もすることがないし、2に対しても明確な指導方法がないので
 
必然的に3の人のことばかりが気になります。
 
 
 
それをくり返しているうちに、あたかもチームの目標がいかないのは
 
「3のやつのせいだ」みたいな思考に陥ってしまうようなのです。
 
 
 
はっきり言います。
 
 
 
チームの目標が達成できないのは「ダメなやつがいるから」ではありません。
 
 
 
2の人たちを高いレベルで戦力化する仕組みと技術がないからです。
 
 
 
その仕組みと技術のことを「マネジメント」と言います。
 
 
 
わたしは、マネジメントは「力を合わせるための技術」だと言っています。
 
 
 
リクルートの営業が強いのは、力を合わせるための技術によって、8割の人たちが
 
次々と戦力化されるからです。
 
 
 
リーダーが、指揮者として、力を合わせるための技術を身につけることで
 
チームは劇的に変化していきます。
 
 
 
リーダーの使命は、ダメな人をなんとかすることではなく、
 
全員で力を合わせて目標を達成するための指揮をとることです。
 
 
 
 
 
リーダーのあなたが変われば チームは変わります。
 
 
 
 
 
これからもこの紙面を借りて、そんな話をしていこうと思います。
 
楽しみにしていていください。

 

2013年9月3日火曜日

リクルートはブラック企業か?

 
最近、「ブラック企業」という言葉をやたらと耳にするようになりました。
 
メディアのあおりに安易にのるのはあまり好きではありませんが、
先日、新宿で知人と一杯飲んでいた時、ちょっとおもしろい話になったので
書いてみようと思います。
 
K氏:ブラック企業、というと僕が最初に連想するのは訪問販売とか
   マチ金とかなんですけど、最近はあれですか、外食のワ○ミ
   なんかがやり玉に挙がってるみたいですね
 
庄司:参院選もありましたからね~
 
K氏:そういえばこれ、見ました? ブラック企業の特徴、見極め方、
   だそうですけど
 
庄司:えっなんですか?
 
K氏:(1)長時間残業、終電帰宅当たり前
 
庄司:うんうん。
 
K氏:(2)離職率が高い
 
庄司:なるほど
 
K氏:(3)労働組合がない
 
庄司:ああそれもありそうですね~
   ん? でも、待てよ・・・
 
K氏:どうかしましたか?
 
庄司:その3つって、リクルートもあてはまるんだけど(笑)
 
K氏:おっ、庄司さんの古巣ですね
 
 
そうなんです。
私は20代で6年、40代で6年間リクルートで働き、そこで得た経験を
もとに営業リーダー養成、営業チームマネジメントの仕事をしています。
 
思えばリクルートで仕事をしているときってものすご~く働いていました。
終電帰宅当たり前の長時間残業の日々でした。
 
リクルートの離職率については、創立から50年以上経っている会社なのに定年まで
つとめた人が数人しかいません。
 
労働組合があったという話も聞いたことがありません。
 
 
K氏:はははは、そこだけ聞いたらリクルートは完璧ブラック企業ですね。
 
庄司:ほんとですね。
   実際、銀座8丁目のリクルートビルは昔から「不夜城」と
   呼ばれていたぐらいで、残業時間の長さじゃ十分ブラック認定の予選を
   突破してたと思います。
 
K氏:じゃあ何が違うんでしょう? 労働時間とか離職率とか、
   そういう数字以外のところにブラックと非ブラックを分ける
   壁があるなら、それはいったい何なのか!!
 
庄司:そうだなあ、何が違うのかなあ・・・
   あくまで主観ですけどね、リクルートの場合、万が一そういう内部告発者が
   出たとしても、会社が釈明する前に、まわりの社員が「あいつわかってねえ
   なあ」って言うような気がしますねえ。
 
K氏:どういう意味ですか?
 
庄司:う~ん、なんというのか「やらされ感」の違いですかねえ。
 
K氏:やらされ感?
 
庄司:そう、納得いかない仕事をムリヤリやらされてる感じ。
   リクルートは不思議とそういう感じじゃなかったんですよね
 
K氏:リクルートの仕事は楽しいからやってた感じですか?
 
庄司:いやいや、とんでもない!
   はっきり言って死ぬかと思うこともありましたよ(笑)
 
K氏:あらら(笑)
 
庄司:ところがね、その頃のことって、渦中にいるときはそんな余裕はないんです
   けど、ふり返って思い出すとみょうに楽しいんですよ。
   これ、わたしのまわりのリクルート経験者はみんな言います。
 
K氏:ほお。
 
庄司:この感覚ってね、なんだかマラソンに似てる気がするんですよね。
 
K氏:マラソン?
 
庄司:ええ、私40歳の記念に一度だけホノルルマラソンに出たことがあって、
   そりゃあもうヘロヘロになりながら這うようにしてゴールしたんですけどね、
   走ってる最中はしんどくてしんどくて「ああ、やめときゃよかった、
   なんでこんなもん出ちまったんだ」ってずーっと思ってた。
   ところがね、今思い出すとものすごく楽しかった思い出に変わってる。
 
K氏:なるほど。
 
庄司:そう、そのときにいっしょに走った友だちと話してたのが
   「これって、誰かにムリヤリやらされてたら10キロも走れねえよなあ」
   と、いうことだったんですよね。
 
K氏:つまり、「やらされ感」でやってたら絶対にできなかった。
 
庄司:そなんですよ!
 
K氏:う~ん、なんだかわかる気がしますねえ。
 
庄司:もしかするとリクルートって他の会社と比べて、そこで働いている人たちの多くが
   主体的に仕事をしていて、そういう意識を持ちやすい環境があるんじゃあ
   ないでしょうかね。
   だから、自他共に認めるナマケモノのわたしですら、まちがえて死ぬほど
   仕事をしてしまう(笑)
 
K氏:はははは、「主体的に」っていうのがキモのようですね。
 
庄司:ええ。それともうひとつは仲間と力を合わせてる感覚が妙に楽しかったんですよね。
   仕事が学園祭の前みたいで。
 
K氏:ああー、作業が押しちゃって徹夜続きで体はしんどいんだけど
   夜な夜な部室に集まってくだらない冗談飛ばしながら準備してるのが楽しいみたいな?
 
庄司:そうそう、
   それで祭本番でわーっと盛り上がって、
   終わったら終わったで、みんなで苦労した分、打ち上げがまた盛り上がって
   話がつきない、そんな感じ。
 
K氏:なんだかうらやましいですねえ・・・・
 
庄司:ブラックって感じがしないのは、そのへんかなあ
 
 
 
「リクルートみたいな営業チームを作りたい」
という経営者の方は今でもとても多いです。
 
おそらくそれは、リクルートの営業力もさることながら、リクルート社員の
モチベーションの高さへの興味とあこがれがあるのだと思います。
 
わたしも「リクルートみたいに」みんながイキイキと働きながら成果を出して
成長できる、そんな営業チームのつくり方をお伝えしていきたいと
思っています。
 
それにしても興味深いのは、星の数ほど会社があるなかで、なぜリクルートだけが
特出してそういう会社になっっていったのか、ということです。
 
今年残念ながらお亡くなりになられたリクルート創業者の江副さんは
どちらかといえば内向的な人だったのに、そこからリクルートのような外向的な会社が
生まれたというのは今でも不思議な気がします。
 
 
このテーマについては、
 
「リクルートを経験して」
 
かつ
 
「コンサルタントという職業を選んだ」
 
わたしのひとつのミッションとして、引き続き探っていきたいと思います。
 
 
ではまた次回。
 
 
つづく

2013年7月17日水曜日

「うちの営業マンはだらしない!」?・・・強制力で人を動かしていませんか

先日、"上司は、部下を育てたくない?" という話を書きましたが、
 
その続きです。
 
 
 
今回は、「怒ってばかりいる営業の責任者」に心当たりのある、
 
営業面で悩んでいる中小企業の社長さんにぜひ読んでもらいたい、と考えながら書いています。
 

 
 
 
Kさん「いますねえ、部下に対して、プチ独裁者的に振る舞う人って」
 
庄司 「いますよね。そんなことをしても成果が上がるわけがないんですけどね」
 
 
 
独裁者的な振る舞い、というのは、「売れるまで帰ってくるな!」という
 
種類の、恐怖と強制力で人を動かそうとするスタイルです。
 
 
 
スコップで穴を掘らせるような肉体労働ならともかく、
 
現代の社会で法人営業をやろうとするときにそんなことをしても、
 
営業部門が「チーム」としてまともに動くことはありません。
 
 
 
Kさん「チームが成果を挙げるようになるためには何が必要なんですか?」
 
庄司 「ものすごくおおざっぱに言うと、目標のイメージを共有して、
 
    マネジメントの技術を駆使すること、ですね」
 
 
 
目標のイメージ、というのは
 
 
 
  お客様が自社の商品を使って喜んでくれる
 
  商品が売れて営業成績が伸びることでチームが幸せになる
 
  売るためにチームが協力して楽しく仕事をしている
 
 
 
といったイメージです。
 
 
 
庄司 「こんな未来を実現するぞ! という強い想いが、
 
    リーダーには必要なんですよ」
 
Kさん「強い想い、ですね。そうですね。
 
    そのイメージに共感できれば、やる気になりますもんね」
 
庄司 「少なくとも社長はこの『強い想い』は持っていることが
 
    多いんですよ」
 
Kさん「なるほど」
 
庄司 「ただし、『想い』だけで組織は動きませんので、それに加えて
 
    マネジメントの技術が必要です」
 
 
 
よく、組織を動かして成果を出せる人のことを「あの人にはリーダーシップがある」
 
と評することがありますが、「リーダーシップ」というのは実は
 
 
 
  目標への強い想い + マネジメントの技術
 
 
 
の2つを車の両輪として成り立つものなんです。
 
 
 
マネジメントは、「想い」を実現するためにチームを動かす「技術」です。
 
 
 
この「想い」と「技術」の両輪がうまく回り出したときに、
 
チームは見ちがえるような力を発揮します。
 
わたしは今までその現場に通算50社以上立ち会ってきましたので、
 
このことは間違いなく断言できます。
 
 
 
 
 
Kさん「中小企業の社長さんや、営業の責任者にそれが欠けていると
 
    プチ独裁者になっちゃうんですかね?」
 
庄司 「社長さんには少なくとも『強い想い』のほうはあることが
 
    多いんですよ。それがないと事業立ち上げられませんから」
 
Kさん「なるほど、そりゃそうですね」
 
庄司 「でもね、思いはあるし、良い商品を作る技術もある。
 
    けれど営業チームをマネジメントする技術のほうは知らない、
 
    というケース、これがよくあるんですよね」
 
Kさん「ああ・・・マネジメントの技術を知らないから、独裁者的に
 
    なってしまう、ということですか?」
 
庄司 「その通りです!」
 
 
 
 
 
「営業チームを動かすマネジメントの技術」を知らない。
 
でも、動かさなければ成果は上がらない。
 
そこでどうするか。
 
 
 
やむをえず「強制力」で人を動かそうとすると、
 
いつのまにかプチ独裁者的な存在になっていきます。
 
 
 
それが、もっとも手っ取り早く人を動かす方法だからです。
 
 
 
しかし、強制力で人を動かして、一時的に成果が出ることはあっても
 
人が育つことはありません。
 
 
 
人は、納得感がないままに強制力だけで動かされると、
 
それが「無力感」になり、しまいには「被害者意識」へと変わっていきます。
 
 
 
そして生まれるのが、リーダーとメンバーの間に横たわる、
 
絶望的なまでに深い深いミゾ・・・・・・
 
 
 
  「うちの営業マンはだらしがない」
 
 
 
と思わず嘆いてしまうことがある経営者の方、自問してみてください。
 
 
 
  強制力で人を動かしてしまって
 
 
 
いませんか?
 
 
 
マネジメントの技術を知らないために、強制力で人を動かしてしまっている
 
ことが、「うちの営業マンはだらしがない」原因かもしれませんよ。
 
 
 
 
 
庄司 「それでも、社長はまだましなんです。少なくとも『強い想い』は
 
    ありますから」
 
Kさん「・・・・あ、営業の責任者のほうは・・・・・」
 
庄司 「そうです。『想い』の強さは社長のほうが何十倍も強いのが
 
    普通です。社長ほど強い想いを持たない現場の責任者が、
 
    プチ独裁者的なふるまいだけをマネすると・・・・」
 
Kさん「反感買うでしょうね・・・・」
 
 
 
 
 
実際、現場は決定的にまずい雰囲気になります。
 
面従腹背のピリピリした空気の中で上司がますます部下を怒鳴りつける、
 
という悪循環をよく起こします。
 
 
 
そして、本来のマネジメントを導入した時には、前回お話ししたように
 
立場を失って辞めざるをえない状況になってしまう・・・・
 
 
 
でも、そんな「現場の責任者」も含めて、誰も悪気はないんですよ。
 
 
 
ただ、「チームを動かす技術」を知らないために起こってしまう現象なんです。
 
 
 
そんな悲劇を少しでもなくすことが、「営業チーム強化コンサルタント」
 
であるわたしの願いであり、仕事です。
 
 
 
知らないことは、知ればいい。それだけのことなんです。本当は。
 
 
 
社長も現場の責任者もメンバーも本来みんなが望んでいる
 
「明るく元気で、売れる営業チーム」のつくり方を知ってもらうために、
 
 

 

つづく
 
 
「リクルートが"スゴイ"のは 営業マン個々人が優秀だから・・・
ではなかった!」
 
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2013年7月9日火曜日

上司は、部下を育てたくない? 社長と現場責任者の間には深い深い溝が・・・


営業コンサルタントの庄司充です。




先日、知人と電話で話しているうちに、あることに気がつきました。
 
実は、私がコンサルに入った会社では、社長から現場をまかされていた責任者が辞めて
しまう、というケースが非常に多いんです。
 
「それは偶然じゃなくてですか?」
 
と聞き返してきたのはそのときの話し相手のKさん。
 
庄司 「最初はわたしも偶然だと思ってたんですけど、どうもね、
    ひとつのパターンになっているみたいなんですよ」
 
 
Kさん「へえ、それは面白いですね。なにか理由があるんでしょうね」
 
そこでKさんと話をするうちにその理由もハッキリ見えてきました。
というわけで今日はその話を書きます。
 
 
庄司 「辞めちゃう現場の責任者って、いつも怒ってばかりいるタイプの人
    なんですよ」
Kさん「売れるまで帰ってくるな! とか 売れない奴はゴミだ
    カスだ、みたいに部下を罵倒するタイプですか」
庄司 「そうそうそんな感じです」
 
肩書きが部長であれ課長であれマネジャーであれ、営業部門の責任者には
わりと多いスタイルです。わたしが営業コンサルに入ると,
このタイプの人はかなりの確率で辞めてしまいます。
 
Kさん「でも、庄司さんが入ることで、営業チームは成果が出るように
    なるわけですよね。なのにどうして辞めちゃうんですか?」
庄司 「そこがわたしも謎だったんですけど、どうやらですね・・・」
 
 
そう、ここが本題です。
 
どうやら・・・・・・
 
辞めてしまうタイプの現場の責任者は、じつは
 
 
   「会社の業績が悪いことはあまり気にしていない」
 
ことが多かったりするのです。
 
さらに誤解を恐れずに言うと
 
   「メンバーには育ってほしくない」
 
 
というのが本音のようなんです。
 
もちろん、本人も自覚してないことが多いので、本音というより、
深層心理とでも呼んだ方がいいのかもしれませんが・・・
 
Kさん「育ってほしくない! ですか・・・
    でも、育ってくれないと営業成績上がりませんよね?」
庄司 「そうなんですよ、でもね・・・」
 
実はこの話を考えるうちにわたしは
 
 
   社長と現場責任者の間には深い深い溝がある
 
 
ことに気がつきました。
 
簡単に言うと、社長は「会社の成長」を誰よりも深く考えていて、
業績が悪いことにはものすごい危機感を持っています。
それに対して、現場責任者はどうしても社長に比べると甘いです。
100倍ぐらい甘いのが普通です。
 
そして、「部下を怒ってばかりいるマネジャー」には、「売れること」
よりも「俺はエライんだぞ、上司なんだぞ、と力を誇示すること」が
目的になってしまっている人が多いんです。
 
Kさん「ああ・・・自分の居場所を確保することが一番大事になっちゃてる・・・」
庄司 「そうそう、それです、まさに」
Kさん「なるほど・・・部下が成長しちゃうと自分の居場所が
    なくなっちゃうんじゃないかと」
庄司 「そうなんです。しかもそれだけじゃなくて、自分が何の役にも
    立ってなかった、ということがばれてしまうんですよ」
 
部下に対して「売れない奴はゴミだカスだ」ぐらいの勢いで怒って
ばかりいたマネジャーです。
 
こういう人は実際には問題解決をやっていないんです。
 
営業における問題解決、というのは、
売るためのプロセスを明らかにして、
そのプロセスを具体的に進める方法を何通りも試してベストな
やり方を探し、見つけたやり方をチームで共有し、
プロセスの進捗を見える化して把握し、
その過程でぶつかるこまごました「これができない、あれができない」
という問題をひとつひとつ解決していく、そんな「作業」の連続です。
 
こういう問題解決を実際やるようになると、「怒」っても何の役にも
立ちません。
 
なので、本当の意味でのマネジメントが機能しだすと「怒鳴り声」は消えて無くなり、
みんながジョークを飛ばして笑いながら知恵を出し合って目標に向かう、
そんなチームができるようになります。
 
そしてそのほうが営業成績が上がる、
という現実が明らかになるにつれて・・・
 
Kさん「ああ、今まで怒鳴られてたのはなんだったんだろう、
    という気持ちになるでしょうね、みんな・・・」
庄司 「そうでしょ。元の上司は怒鳴ってばかりで実際に役に立つ
    マネジメントは何にもしてなかった、というのが見えちゃう
    わけですよ」
Kさん「ああ、それはキツイ。確かに辞めたくなるかも・・・」
 
そのときに、こういうやり方もあるのか、と学んで姿勢を切り替えて
くれればいいんですが、今まで部下に対して強圧的にプチ独裁者の
ように振る舞ってきた人には、なかなかその切替は難しいようです。
 
同じように「プチ独裁者」的振る舞いをしていたとしても、
社長の場合はそこが違います。
 
「社長」というのは会社の成長を素直に喜べる立場です。
今までと違うやり方で、社員が楽しく働けてしかも成果が上がる
ようになりました! と聞けば何のためらいもなく、よっしゃ
その調子でどんどん行こう! と言えるのが社長です。
 
ところが現場責任者というのはそうじゃありません。
部下に対してプチ独裁者的に振る舞ってきたマネジャーは、
社長に対しては
 
  「部下はまだまだ頼りないですが、
   私が叱咤激励して目標達成を目指しています」
 
といった形で体面を取り繕っています。
 
これが、崩れてしまうわけです。プチ独裁者から、
一番ダメだったのはお前じゃないか、という立場への転落です。
 
なかなかこの壁を越えるのは難しいようです。
 
 

2013年4月15日月曜日

社員が育つ環境をつくるために必要なこと(その1)

 
 以前のブログで、ワンマン社長の父の後を継ぐ二代目社長がしばしばはまり込む「民主的経営の罠」について書きました。
 
 
 中小企業の社長が社員を怒鳴りつけて動かす強権的なスタイルであることなんて珍しくないです。二代目がこれに反発するのもよくあるパターン。でもワンマン経営から脱しようとして「社員の自主性を重んじ、個の力を活かすマネジメント」を目指しても、これがそうそうカンタンじゃあない。
 
 
 
 ワンマン経営というのは一強他弱なもので、リーダーである社長だけがビジネス上の判断力を持っていて、他の社員には力がない場合がよくあります。ちなみにこれ、「権限がない」のではなく、「能力自体が鳴かず飛ばず」という意味です。
 
 
 
 
 
 
 こういう状況じゃ、社長はうかつに「権限委譲」、英語で言えばエンパワーメントですか?なんてできません。とても無理な相談です。力がついてないので自由にやらせたらしくじる。だからうるさく指示命令して怒鳴りつける。その結果いつまでも「自分で判断」することができず、社員の力は伸びていかない。これぞ典型的な悪循環。
 
 
 
 「権限がない」のと「能力が伸びない」のは原因と結果の表裏一体のようなもので、社員がしくじってもしくじってもぐっとこらえて「成長を待つ」ぐらいの姿勢でかからないと、人材は育たないんですね。
 
 でも、それをやろうとすると、一時的に会社の業績は落ちます。
 
 
 
 
 
 ガミガミ指示命令して社員を動かすと、とりあえず「社長の能力の限界」で会社が動きます。図中のAの赤線ですね。でも、ぐっとこらえて社員にまかせると、少なくとも一時的には図中Bの青線のレベルまで落ちてしまいます。これ、ものすごーく怖くないですか? 「このまま育たなかったらどうしよう・・・」そんな恐れが出てきたら、とてもこの状態は続けていられません。
 
 
 
 だから、なんとか「短期間で社員が育つ」工夫をしなければいけないわけです。その工夫なしに「個の力を活かす経営」なんて論外な夢物語。

 
 理想は、1人1人の社員の力を伸ばし、それがうまくかみ合った「チーム」にすることで、社長1人の能力の限界をはるかに超えた力を「チーム」が発揮できるようにすること。そうすれば、社長も社員も「笑ってお仕事」できるようになります。
 
 
 
 ではそのために何をしなければならないか。
 
 一言で言うと、「PDCAをまわせるような仕組みを作る」必要があります。
 
 
 
ここでPDCAなんていうと、「なんだよ、そんな話か そんなこと知ってるよ!」という声が聞こえてきそうですね。
 
確かに会社の経営をやっている人でPDCAという言葉を知らない人はいないでしょう。
 
そして、研究開発や製造工程のなかでは実際に行なわれていることも多いでしょう。
 
 
 
ところが!
 
こと営業ということになると、これがまったく実行されていない、わたしの経験からいうと、それは大手だろうが中小だろうが営業部門でPDCAを回している会社はほとんど見たことがないのです!
 
 
 
つづく

2013年3月20日水曜日

営業リーダーのみなさんへのメール

名古屋の「あつた蓬莱軒」で食べた「ひつまぶし」に
めちゃくちゃ感動した庄司です。
(ひつまぶし発祥の店だそうです。さすが!)
 
 
今回は、先日クライアント企業に送ったメールの内容が、
もしかすると、かなり多くの企業にあてはまるのでは
ないか?と思ったので、ご紹介します。
 
この会社は某大手企業グループの販売会社です。
 
営業のリーダーは、ほとんどが親会社からの出向者なの
ですが、営業マンは販売会社で独自に採用しているために、
さまざまな履歴の人たちが集まってきていて、これまで
の組織の文化が通じません。
 
そのため、営業マンとの関係がうまくいかずに
 
「メンバーが思ったように動いてくれない・・・」
「メンバーとの関係がうまくいかない・・・」
 
と悩んでいる人が多かったのです。
 
以下 そんなリーダーのみなさんにわたしが送ったメールの
内容です。(一般的に理解してもらいやすいように、若干の
アレンジを加えています)
 
以下
↓
↓
↓
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
■○○株式会社 営業リーダーのみなさんへ
 
メンバーをイキイキと動かすためにもっとも大事なことは、
何でしょう?
 
それは
 
「何のためにやるのか?」
 
目的をしっかりと伝えることです。
 
 
たとえば、コピーをたのむときでも
 
ただ「これ、コピー取っておいて」と言うのと
 
「これ、午後から商談する大事なお客さんへのプレゼン
資料なんだけど時間が押しちゃって、悪いけどコピー
取っておいてもらえないかな」
 
と伝えるのとでは、たのまれた人の行動に大きな差が出
ます。
 
 
「何のためにコピーを取るのか?」がわかっていれば、
 
「あのお客さんが決まれば今月のチーム目標が達成でき
るはずだ。よーし、時間はないけど少しでも会社の印象
をよくするために、紙をきっちりそろえて、ホチキスも
曲がらないようにしっかり止めよう」
 
と、主体的な行動が取れるようになり、工夫の余地も生
まれます。
 
主体的な行動は、必ず「いい仕事」に結びつきます。
 
その「いい仕事」に対して、 
 
「時間がない中で、すごくきれいにコピーしてくれてた
ね。おかげで、お客さんの評価も上々だったよ。きっと
契約になると思うよ。助かった、ほんとにありがとう。」
 
というように、しっかりと結果の報告と感謝の気持ちを
表せば、メンバーとのあいだに連帯感と信頼感も生まれ
ます。
 
もしも、「これ、急ぎでコピー取っておいて」としか言わ
なかったら、相手は「なんだよ、めんどくさいなあ。コ
ピーぐらい自分でとればいいのに」としか思わなかった
ことでしょう。
 
コピーひとつとっても、「何のためにやるのか?」をしっ
かり伝えるだけで、これだけ結果に差が出るのです。
 
しかし、組織で仕事をしている多くの人がこんなあたり
まえのことを忘れてしまいます。
 
それはなぜか?
 
組織では、いちいち「何のためにやるか?」なんて説明
しなくても、上司が「やれ」と言えば、部下はやらざるを
得ないからです。
 
組織が大きくなればなるほど、そこには厳密なヒエラルキー
が存在して、役職による上下関係は強くなります。
 
会社が決めた上下関係があれば、とりあえず人を動かすこと
はできてしまうのです。
 
このことが、本来、人を動かすためにあたりまえのはずの
 
「何のためにやるのか?」
 
を説明するという作業を忘れさせてしまいます。
 
もちろん、上司に言われれば部下は動くでしょう。
 
だけど、
 
「意味もわからずに仕方なく動く」のと、
 
「目的をしっかり理解して主体的に動く」のでは、
 
仕事の質に、雲泥の差が出るのはあたりまえのことですよね。
 
優秀なリーダーは、チームで何かに取り組むとき、人を動か
すときには、まず「何のためにやるのか?」を説明すること
に、ものすごいパワーをかけます。
 
事前に、説明の仕方や言い回しをしっかり考えて、メンバ
ーが不安や疑問に思いそうなことをあらかじめ想定して、
質問に対する答えも準備してからメンバーに伝えます。
 
あたかも大事な顧客にプレゼンに行く前のように入念な
準備をします。
 
伝えている最中も、メンバーが理解できているか、納得
しているかをしっかり見きわめながら、納得が不十分な
ようであれば言葉を足したり、納得いかない部分を聞き
出したりして、メンバーの目が、確信で「キラッ」と輝
くまで説明する努力をします。
 
「そんなめんどくさいことを」と思われるかもしれませ
んが、それが逆なのです。
 
これをやっておくで、あとが圧倒的にラクになるのです。
 
上司に言われたから仕方なくやる場合は、「めんどくさい
なあ、まあ怒られない程度にやっておけばいいや」という
最低限ですまそうという意識が働きます。
 
このように気持ちが入っていない仕事は、当然ながら
「いい仕事」に結びつくことはありません。
 
しかし、「何のためにやるのか?」を理解して、自分の役割
に納得して目が「キラっ」と輝いたメンバーは、その目的に
対して積極的な貢献をしようと、自ら動き始めます。
 
「これ、こんなふうにしてみたらどうでしょう?」
「こんなやり方って、ありですか?」
 
などと、まかせておいてもアイデアがどんどん出てきて、
最終的には、期待以上のびっくりするような成果を上げ
ることがよくあります。
 
そのときのリーダーの仕事といえば
 
「うん、それはいいね、やってみて」とか
「ああ、それはおもしろいアイデアだけど、ちょっと
目的からずれるから少し修正が必要だな」とか、
 
メンバーの作業の調整をしていくだけです。
 
人は「共通の目的」を持った仲間たちとともに働き、
チームに「貢献できた」ことに、ものすごく喜びと
誇りを感じます。
 
この感覚をつかんだチームは、何をやるときでもその快
感を得たくて自発的に動くようになるのです。
 
 
メンバーが最高のやりがいをもって動き出せるように
 
「何のためにやるのか?」
 
を、意義とワクワク感をもってしっかり伝えられる力が、
リーダーにとって、ものすごく重要なスキルなのです。
 
 
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2013年3月9日土曜日

「体罰」と「営業の世界」に共通する問題点とは

こんにちは!
 
営業チーム強化コンサルタントとして、この2月で
6年目を迎えた庄司 充です。
 
 
大阪の高校の事件をきっかけに、「体罰」(暴力行為?)
についての議論が巻き起こっていますね。
 
ここで学校教育やスポーツ界の現状にについて語るつもりは
ありませんが、ビジネスの世界、営業の世界でも、共通する
問題点があります。
 
今日は、そのことについて書いてみたいと思います。
 
 
 
その問題点というのは、リーダーや指導する立場になっても
 
「『教え方』を教わる機会がない」
 
ということです。
 
その結果
 
「自分ができた人ほど、リーダーになるとよく怒る」
 
と、いう現象が起こります。
 
 
自分ができた人というのは、
 
・はじめからがんばる理由が明確にあって、
・がむしゃらにやっていたら、
・いつのまにかできるようになっていた
 
という人が多い。
 
だから、なんで自分ができたのかをうまく説明する
こともできないし、できない人がなぜできないのかも
わからない。
 
それで、とにかく自分はがんばったからできた。
「できないやつはがんばりが足りないんだ!」という
思考になりがちなんですね。
 
プロのサッカーの世界では、どんな一流プレーヤー
でも、指導者になるためにはテストを受けて合格しな
ければならないそうです。
 
「自分ができる」ということと、「教える」「指導する」
ということは、まったくちがうスキルだということが
明確に認識されているのですね。
 
しかし、ほとんどの競技では、選手として一流だった
人を安易に指導者にしてしまうケースが多いよう
で、このへんに体罰問題の根幹の原因がありそう
ですね。
 
ビジネスの世界でも、営業マンとして優秀だった人が
教え方、指導の仕方をいっさい学ばずに我流でリーダー職
を務めているケースが圧倒的に多いのが現状です。
 
自分ができた人が「教え方」を知らずに、チームの勝利を
義務づけられるとどうなるか?
 
そうなんです。
そこで登場するのが、立場や権限を使って
「恐怖」で人を動かすという方法なんですねえ。
 
なぜなら、それがもっとも手っとり早くてカンタンな
方法だからです。
 
しかも、短期的に成果を上げるためには、けっこう
効果的だったりするんですねえ、これが。
 
80年代90年代に急成長した通信系のベンチャー企業
なんかも、こうした傾向が顕著でしたね。
 
さすがに体罰はなかったかもしれませんが
わたしが知っているところでも、いつも怒鳴り声が
聞こえていて、たまに用事で行っても事務所に入るのも
いやな会社がありました。
 
そうした会社は、いっとき確かに急成長しましたが、
その裏ではものすごいストレスが蔓延していて、
たくさんの社員が身も心もボロボロになってやめて
いったのです。
 
会社として成長するためには、あたりまえのことだ!
と、言われるかもしれません。
 
しかし、ストレスまみれで仕事をしている社員は
お客さんを喜ばせることもできないんですね。
 
当然のように一時を境に見るも無残に業績が急降下して
いきました。
 
 
 
鬼のようなモチベーションと強靭な精神力のある
一部の人は別として、わたしたちのような普通の人間が、
ハードな仕事を持続的にこなすためには
 
「自発的に動いて、挑戦することを楽しめる状態」
 
が必要です。
 
その状態をつくることを後押しするために
 
 
Why
「何のためにやるのか」を納得いくまで伝え
 
What
「何をすればいいのか」を明確に示して
 
HOW
「どうやればいいのか」を、ステップごとに
ていねいに教えていく
 
それが指導者に必要な基本のスキルです。
 
 
教わる人を
 
「やってみようかな」
 
「できるかもしれない」
 
「もっと、やってみたい」
 
というように導いてくれるのが優れた指導者です。
 
指導者にスキルがあれば、恐怖による支配は
必要ありません。
 
恐怖による支配は、指導者のスキル不足をごまかす
ための隠れみのにすぎません。
 
その証拠に、わたしの前職のリクルート社は、
日本のベンチャーの先駆けでもありながら、
わたしが入社した80年代でも恐怖による支配は
どこにも見当たりませんでした。
それでもいまだに成長を続け、いつのころからか
人材輩出企業といわれるまでになっているのです。
 
これは、
 
「自ら機会をつくり、その機会によって自らを変えよ」
 
という社訓に象徴されるように、
 
「強制ではなく自発的な行動こそが成長につながるんだ」
 
という考え方が、長きにわたって受け継がれてきた
結果です。
 
先輩から怒られるのがいやで部活をさぼったり、
バイト先でも、ちょっとでも怖い人がいるとすぐに
やめてしまったりしていた当時のわたしでも
ノビノビと気持ちよく仕事を続けることができたのも、
そんな社風と、指導していただいたリクルートの
先輩方のスキルの高さのおかげです。
 
わたしは、最初に入った会社がリクルートで
ほんとうによかったと思っています。
 
そんなわたしが、今ではクライアント企業に
そのスキルを伝える仕事をさせていただいている
というのはとてもありがたいことです。
 
リーダーのみなさん、メンバーがだらしないと言って
嘆くよりも「教えるスキル」を身につけましょう!
 
自分ができるようになるのと、人をできるように
するのはまったくちがうスキルです。
 
教えるスキルがあれば、恐怖や強制力は必要なくなり
ます。
 
役職や権限に甘えてはいけません。
 
コンサルタントだって、クライアント企業に反抗的な
人がいたとして、それを体罰で言うこと聞かせても
意味がないですよね。
 
「教えるプロ」としては、本人が納得して自ら動ける
状態をつくってあげることが仕事なのです。
 
 
わたしのクライアント企業の社長さんやリーダーの
方々も、営業チームのほんとうの指導方法がわかるに
つれて怒らなくなっていきます。
 
ある社長さんは、事務の女性から
 
「社長、最近きげんがいいですね。」
 
と言われて
 
「わたし、そんなに怒ってばっかりいたんですかねえ」
 
と言って照れ笑いをしていました。
 
 
 
わたしは小心者なので、怒るのも怒られるのも大きらい
です。
 
人が怒られているのを見るだけでもびびってしまい
ます。
 
店長がバイトの子を客前で怒鳴りつけているような
店には二度と行きません。
 
「教えるプロ」としては、まだまだ未熟さを痛感する
日々ですが、怒らなくてもメンバーを育てられる人を、
ひとりでも多く増やすことができたら本望だ、などと
ニュースを見ながら思う今日このごろなのでした。
 
 
追記:
 
とはいうものの、世の中には「怒られる」のが好きな人も
いるようで、恐ろしいおばちゃん講師が、参加者に平気で
怒声を浴びせるようなセミナーが盛況だったりするよう
ですが、受ける本人が行きたくて行ってるんだからそれも
いいでしょう。
 
猪木の闘魂ビンタみたいなものですかね。
 
わたし?いえ、わたしはけっこうです。(笑)
(闘魂ビンタはOKです)