2015年12月10日木曜日

頑張ったつもりがないって?




営業チーム強化コンサルタントの庄司充です


2週にわたってお送りしてきた新しいパートナーコンサルタント
宮地幸夫さんのインタビューもいよいよ完結編です。


「人と同じことはやりたくない」という思いから試行錯誤のすえに
独自のパターンをつくりあげ、32クォーター(約8年)連続目標達成
というとんでもない記録を残した宮地さんですが、本人はがんばった
つもりがないというのです。

今回はここから

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庄司「それにしても8年間一度も目標はずしたことがないって
すごいことですよね。まるでヒクソン・グレーシーじゃないですか。
宮地さんが目標をはずしたところを誰も見たことがないわけですもんね。」


宮地「うん、でも自分ではがんばったつもりもないんだよ。」


庄司「えっ?」


宮地「なんていうか、どこかにかくれてるお客さんを探しあてる
ゲームをやってるっていうか、自分はこれといった趣味もない人間
だから、営業が趣味みたいな感じでおもしろくて仕方がなかったんだ。
だから営業の仕事で気合とか根性とか思ったことがないんだよね。」


庄司「う~ん、営業が趣味って、ものすごく宮地さんっぽいですよね。
世の中の営業マンが聞いたらびっくりしますよ。営業って、いまだに
多くの人が気合と根性の仕事と思ってて、やりたくない仕事のトップ
クラスですからね。」


宮地「そうなんだよね、だから自分はそうしたまちがったイメージを
払拭して、営業にたずさわる人たちに仕事を心から楽しんでもらえる
お手伝いができたらいいなと思ってるんだよ。」


庄司「ほんとですね、わたしも宮地さんといっしょに仕事ができるのが
ものすごく楽しみです。長い時間ありがとうございました。」


宮地「ありがとうございました。」


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★宮地幸夫からのごあいさつ


メルマガ読者のみなさま、こんにちは!宮地幸夫(みやち ゆきお)
です。インタビュー記事をお読みいただき、ありがとうございました。

わたしは、社会人になってから30年以上にわたって営業の仕事をして
きました。

営業という職種はなんのために存在するのだろう・・。
営業職として世の中に貢献できることはなんなのだろう・・・。

いつも、そんなことを考えながら仕事に取り組んできました。

昨年、あるきっかけでリクルートの後輩だった庄司さんと20数年ぶりに
再会し、彼が現在「企業の営業チームを強化するコンサルティング」に
取り組んでいることを知りました。

興味がわいてきて、実際のコンサルティング現場も見せていただきました。

そこで、クライアント企業の経営者や営業マンたちが少しずつ、
でも確実にイキイキと変化していくのを目の当たりにして

「この取り組みは、これまで自分がやってきたことを活かして多少なりとも
社会に貢献できるのではないか。」

そんな強い思いにかられ、ぜひいっしょにやってみたいと思うにいたり
ました。

今後は庄司さんと力を合わせて、努力とか根性といった抽象的で意味不明な
言葉が飛び交う営業現場に、思考と行動の「正しいルーティン」を示して、
「営業ってこんなにおもしろいんだ」ということをひとりでも多くの方に
お伝えしていきたいと考えています。

これから庄司ともどもよろしくお願いいたします。

2015年12月3日木曜日

連続達成なのにまさかのダメ出し?



営業コンサルタントの庄司です


前回から、新しいパートナー・コンサルタント
宮地幸夫(みやち ゆきお)さんへのインタビューを
お届けしていますが、さっそくあちらこちらから大反響!

ビジネス誌の「ビッグトゥモロー」からも取材の依頼がきて
しまいました!この件は、また追ってお伝えしますね。

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宮地さんは、リクルート時代のわたしの先輩で、営業マンとして
個人の売上目標をなんと32クォーター(約8年間)にわたって
連続で達成し、リクルートグループ最年少で役員になったという
伝説的な実績をお持ちの方です。

新会社設立の情報をいち早くキャッチして大型受注に結びつけることで、
一発で目標達成をするパターンをあみだし、連続達成の道を歩み始めた
宮地さんでしたが、なんと上司からダメ出しをされてしまったそうなん
です。

今回はここから

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庄司「えっ?ダメ出しですか・・・」


宮地「そう、ほめてもらえると思ってたところにいきなりダメ出し
されたんだよ。」


庄司「なんて言われたんですか?」


宮地「新会社なんていつでも都合よくできるもんじゃないんだから、
それだけにたよってたらダメだって。」


庄司「う~ん。」


宮地「言われてみればそうなんだけど、ただ当時は1980年代の中ごろで、
産業界全体のコンピュータ化が一気に進み始めた時代だったから、
金融機関を筆頭にまず社内にシステム部門ができて、そこが子会社化して
いくっていう流れだったんだよね。

だから、新会社設立の流れは途切れるどころかどんどん加速していった。」


庄司「上司より時代の流れを読んでたんですね。」


宮地「日経新聞をすみからすみまで読むのが趣味だからね。(笑)
まあ、一瞬ムカッときたんだけど、そう言われてみると上司の言うことも
一理あるなっていう気がしてきて、

だったら新会社ができるのを待ってるだけじゃなくて、
もう一歩進めてこっちから攻めてみようと思ったんだ。」


庄司「と、言うと?」


宮地「うん、たとえばA銀行がやるんなら、とうぜんB銀行もやるだろう。
銀行がやるんなら、とうぜん保険業界もやるだろう というように予測して、
新聞に載るより前に先回りしてアプローチするようにしたんだ、

『御社もシステム部門をつくられますよね、採用のお手伝いをしたいんですが』
って感じで。」


庄司「なるほど」


宮地「しかも、システム部門をつくって、子会社化して、独自に人材の
採用を始めるっていうパターンはどこでもいっしょだから、事例もたまって

どんどんコンサル的なアドバイスをしてあげられるようになって
いったんだよ。

それで、ますます信頼してもらえるようになっていくんだよね。


たとえば、『たんに技術系の人を採用してもうまくいきませんよ、はじめから
システム系を希望してる人を採りましょう。』みたいな。」


庄司「そうやってどんどん営業が進化していくんですね、いやあレベルが高い。
ぼくなんか当時(80年代)はそんなことまったく考えずに、ビルの上から下まで
『どうですか、どうですか?』ってアホみたいに飛び込みしてましたよ。(笑)」


宮地「いやあ、あのころはみんなそうだよ。ただ、人と同じことやってても
人と同じ結果しか出ないでしょ。

自分はとにかくまわりからうるさく言われるのがいやだったから、人と
ちがうことをやりかったんだよ。

いつも、人がやっていないことでいい方法はないか?そういうことばっかり
考えてた。」


庄司「なるほど~、それが8年間目標を達成し続けた秘訣ですね。
それにしても8年間一度も目標はずしたことがないってすごいことですよね。
まるでヒクソン・グレーシーじゃないですか。
宮地さんが目標をはずしたところを誰も見たことがないわけですもんね。」


宮地「うん、でも自分ではがんばったつもりもないんだよ。」


庄司「えっ?」


次回に続く

2015年11月26日木曜日

ダメ営業が、連続達成男に変身したワケ




前回お伝えしたとおり、新しいパートナー・コンサルタント
宮地幸夫さんへのインタビューをお届けします。

宮地さんは、リクルート時代のわたしの先輩で、営業マンとして
個人の売上目標をなんと32クォーター(約8年間)にわたって
連続で達成し、リクルートグループ最年少で役員になったという
伝説的な実績をお持ちの方です。

では、どうぞ!

☆宮地さんインタビュー

庄司「もともとリクルートに入ったきっかけは何だったんですか?」


宮地「学生時代に『どこか時給のいいバイトないかなあ・・・』と
探していたら、新聞広告に日給が通常の倍のところがあって、
応募してみたらそれがリクルートの営業アルバイト職だったん
だよ。」


庄司「じゃあ、リクルートがどんな会社で、何をやってるかとか
知らなかったんですか。(笑)」


宮地「うん、ぜんぜん。だから自分が何をするのかまったく知らな
かった。(笑)」


庄司「ただお金に目がくらんだと。(笑)それではじめはどんな感じ
だったんですか?」

宮地「担当したのが「リクルートブック」や「週刊就職情報」といった
当時の求人雑誌の広告営業だったんだけど、いきなり電話がけと
飛び込みの毎日。研修なんかは特になくて先輩の見よう見まねで
はじまった。」


庄司「ああ、あのころはそうでしたねえ。こんなんでいいのかなって。
それで売れましたか?」


宮地「いや、それがまったく売れない(笑)3ヶ月間受注ゼロが続いた。」


庄司「あらら。」


宮地「もともと口下手だから、社内で練習をするロープレでも『声が小さい』
とか『話し方が暗い』とか、さんざんな言われようだったよ。(笑)」


庄司「へええ、宮地さんにもそんな時代があったんですねえ。その後の実績を
考えたら逆に貴重なエピソードですね。それからどうなりましたか?」


宮地「このままじゃあクビになるかもなあって思って、だったら自分の
やりたいようにやってみて、それでダメだったらあきらめようと
思ったんだよね。要するに開き直ったわけ。

それでまずやりはじめたのが休みのあいだに新聞や雑誌の求人欄の
切り抜きをつくること。

ほかの営業マンは月曜日の朝、会社に来てから求人している会社の
リストをつくるから、休みのあいだにつくっておいて月曜の朝一で
電話すれば、他の営業マンがかける前にかけられるでしょ。」


庄司「なるほど。言われたことをやるだけじゃなくて自分なりの工夫を
はじめんたんですね。」


宮地「そうそう。そうしたら案の定、今まで「うるさい!」とか
「何人かけてくるんだ!」とか言われてガチャ切りばかりされて
いたのが、少しずつアポが取れるようになってきた。
それで、休みの日に新聞から情報を得るのが楽しくなってきて、

次に目をつけたのが「新会社設立」の情報だったんだよね。」


庄司「ああ、それ覚えてます!」


宮地「求人欄だけじゃなくて新聞をすみずみまで読んでいると、
ときどき片隅に小さく新会社設立の記事が載ってるんだよね。

新会社だから今すぐ人の募集をするわけではないんだけど、
軌道に乗ってきたら必ず人を採用する時期が来るだろうと思って
アプローチをしてみた。

そうすると、とうぜんほかの営業マンは誰も来てないから簡単に
アポが取れて、しかも今後の事業展開について詳しく教えてくれたり
するわけ。

これはおもしろいってんで、次々に新会社にあたっていたら、
どんどん見込み客がふえていって、そのうち事業拡大をする会社が
出始めたと思ったら、リストの会社から次々に採用をはじめたいって
いう会社が出てきた。」


庄司「そこがすごいですよね。あのころの営業マンはすぐに受注にならない
案件はあまり追わなかったですからね。そのへんからですね、連続達成が
はじまったのは。」


宮地「うん、それでしばらく達成が続くんだけど、そこで上司にダメ出しを
されるんだよね・・・」


庄司「えっ?ダメ出しですか・・・」


次回に続く

2015年11月19日木曜日

あの人がパートナーに!




たいへんお待たせいたしました。今月からブログを再開します。

さっそくですが、新しいパートナーコンサルタントを紹介します。
その人の名は・・・


宮地幸夫(みやち ゆきお)さんです!


宮地さんは、リクルート時代のわたしの先輩で、営業マンとして


個人の売上目標をなんと32クォーター(約8年間)にわたって
連続で達成し、リクルートグループ最年少で役員になったという
伝説的な実績をお持ちの方です。


宮地さんの連続目標達成の様子は、一時期わたしも間近で見ていたので
はっきり覚えているのですが、チマチマ数字を積み上げて達成するのではなく、
締切日の間際になって大型受注をまとめてドーッンと入れて、一気に達成して
しまうという強烈なものでした。

ときは1980年代のバブル絶頂期、わたしをはじめ多くの営業マンが
深く考えることもなく、つくり笑顔でひたすら件数を回ればなんとか
なると思っていた時代に、走り回っているわけでもなければ、笑顔を
ふりまいている様子もない宮地さんが、まるで計ったように目標を
達成してしまうのです。

「なんで、そんなことができるの・・・」

当時、20代の若造だったわたしには、それがまるで魔法のように見えました。

今にして思えば、

・ターゲットを明確に選定して
・情報を集められるだけ集めて
・じっくり信頼関係を構築して
・顧客と課題をがっちり共有して
・最高レベルの解決策を提案する

という、今の市場でも十分に通用する営業の基本を、当時から徹底的に
実行されていたんですねえ。

その後、「ガテン」の立ち上げや、某企業の上場への尽力といった経験を
されてさらにパワーアップした宮地さんが、わたしがやっている
営業コンサルタントのビジネスに共感していただき、パートナーコンサルタント
としてお手伝いいただくことになったのです。

これまで8年間、コンサルティングに関してはほぼ一人でこなしてきた
わたしにとって、これほど心強い味方はありません。

今後の展開がものすごく楽しみです。

と、いうことで、紹介をかねて次回は宮地さんのインタビューを
お送りします。
リクルート時代のエピソードや、どんな思いで営業の仕事に取り組んで
こられたのか?といったお話をたっぷりとお聞きしました。

日経新聞の熟読が趣味という宮地さん


「がんばろうとか、気合とか思ったことない」
「営業はお客さんを探しに行くゲームだと思ってる」


などなど、興味深いお話が盛りだくさんです。

お楽しみに!